MEO対策の意味って?店舗や企業にとっての重要性ついて詳しく解説

MEO対策の意味って?店舗や企業にとっての重要性ついて詳しく解説

MEO(えむいーおー)とは、近年注目されている「Googleマップなどの地図アプリで、お店(事業所)の検索順位を上げるための施策」のことです。

しかし、「MEO対策は意味がないって聞いたけど、効果があるのか?」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

MEO対策は、SEO対策よりもかかる費用が少なく、実店舗を持つローカルビジネスを営む人はまず取り組みたいWebマーケティング施策の1つです。

そこで、今回はMEO対策の意味や、店舗・事業所(企業)にとっての重要性を具体的に解説します。

MEO対策とは?意味がない?

地図アプリ

MEO対策とは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)を略したもので、Googleマップなどの地図アプリにおいてお店の検索順位を上げるための施策のことです。

たとえば、「地域名+お店のサービス名」で検索したとき、検索結果としてGoogleマップの中に表示される「店舗一覧」が該当します。

(例)特定の地域のお店を検索する場合 → 「京都 ランチ」「表参道 美容室」

実際にGoogleで「京都 ランチ」と検索してみましょう。

「京都 ランチ」で検索した結果

Googleマップの表示は検索結果1位の記事よりも上位の位置に表示される場合が多く、ユーザーの目にとまりやすくなっています。

そのため、SEOと同様に力を入れて取り組むと効果の高い施策として注目されています。

ローカルビジネスにおけるMEO対策の重要性

近場のレストラン

ローカルビジネスでは、MEO対策は集客で最も力を入れたい分野といっても過言ではありません。

とくに、スマートフォンの普及により「近くの○○」とGoogleマップで情報を検索することが多く、個人店は存在を認知してもらうためには必須となってきているのです。

実際にGoogleが発表したデータ(「The power of media-richmap listings」)によると、店舗検索をする44%の人がGoogleマップを初めとする地図アプリを利用しています。このデータは2015年に発表されているため、2024年の現在ではさらに多くの人が利用していると考えられるでしょう。

今までの情報検索では、飲食店は食べログ、美容院ならホットペッパービューティー等が主流でしたが、少しずつお店探しの手段が変わってきています。個人店は名前が知られていないため、利用者が多いMEO対策に力を入れることで、効果の高い集客ができるといえます。

MEOとSEOの違いを理解して上位表示を狙う

MEOは、別名「ローカルSEO」とも呼ばれることもあります。施策の考え方は近いものですが、ローカルSEOは特に地域に特化したSEO対策、MEOはローカルSEOの中でもマップ検索に特化した対策を意味しています。

MEOで上位表示を狙うには、無料で利用できる「Googleビジネスプロフィール」を作成して口コミを集めていくことが重要です。

MEO対策のメリット

位置情報から検索

スマートフォンが普及したこともあり、お店の情報を手軽に調べられるようになりました。そのため、現在いる場所から近場のお店や施設を検索するユーザーが増えています。

ローカルビジネスでも上位表示を狙いやすい

Google検索では、ユーザーの現在位置を中心として地図情報を抽出します。インターネット上の全てのWebサイトが競合になるSEOに比べて、エリアが限定されるため競合が少なく、ローカルビジネスでも上位表示を狙いやすいのがメリットの1つです。

SEOの場合、すでに大手サイトやポータルサイトが上位表示されており、小規模のWebサイトが対抗するのは難しいことも少なくありません。

しかし、MEOは地域に特化した検索のため競合相手も少なく、まだMEO対策に力を入れている店舗が少ないこともあり、今すぐに対策をしておけば他の店舗に大きく差をつけられると言えるでしょう。

すぐに顧客になる人にアプローチできる

MEOでは、すぐに顧客になる可能性がある見込み客にダイレクトにアプローチできる特徴があります。

店舗を検索するとき、ユーザーは「地域名+サービス名」といった検索ワードで検索します。このときのユーザーの心理は、「既に受けたいサービスと地域」が決まっており、どの店舗にするかを選んでいる状況、つまりすぐに来店(または問い合わせ)してくれる可能性が高いのです。

そのためMEOで良い評価を得ると、リアルタイムで店舗を探しているユーザーが「電話での問い合わせや予約」のアクションを起こしてくれる可能性が高まります。

実店舗運営をするうえで、「すぐに来店してくれる顧客」を獲得できれば、新規見込み客の集客になり、新しい利益を生み出すことにもつながるでしょう。

口コミや星評価による信頼性向上にもつながる

Googleマップの検索結果では、ユーザーからの口コミや星評価(レビュー)が表示されます。

この口コミや星評価は、他のユーザーが実体験した情報を集められるので、店舗の信頼性向上にもつながり集客の大きな助けとなります。

「書かれている口コミを見て来店するか決める」人も増えているので、ポジティブな口コミを集めることが重要です。

SEOより費用を抑えて宣伝できる

MEOは、SEOよりも費用を抑えて宣伝できるというのも大きなメリットと言えるでしょう。

SEOはすでに対策をしている企業も多く、優良キーワードで上位にランキングするのは難しい場合がほとんどです。また、対策しなければならない範囲も多く、メンテナンスにも膨大なコストがかかります。

ですが、MEOはターゲットとする地域の店舗だけが競合となるため、SEOと比べても圧倒的に上位表示しやすく、費用も抑えられるでしょう。

ちなみに、MEO対策を業者に頼む時の相場は、およそ月額3万~5万円程度。SEO対策と比べても2~10倍異なることもあるほどコストが少なく済み、ローカルビジネスを営む人にとっても対策しやすい施策と言えるでしょう。

最新のMEO対策でユーザーを増やす手順

Googleビジネスプロフィール

では、最新のMEO対策でどのようなことをするのか、具体的に解説します。

Googleビジネスプロフィールへの登録して情報を詳しく記載する

MEOを利用するには、まずGoogleビジネスプロフィールに登録・認証をすることが必要です。登録・認証が完了したあとは、店舗情報をできるだけ詳しく記載しましょう。

以下は上位表示されるうえでも、検索結果に大きく影響する項目です。情報が充実していれば、ユーザーが検索したキーワードに引っかかりやすくなり上位表示される可能性が高くなります。

Googleビジネスプロフィールで特に重要視したい項目

  • ビジネスカテゴリ
  • 住所、マップピンの設定
  • 営業時間
  • 定休日
  • 電話番号(連絡先)
  • WebサイトURL
  • メニューやサービス、商品の内容

口コミを集めて評価を増やす

MEOとして、口コミの数や良い評価を増やすことも重要です。

最初のうちはなかなか集まりにくいので、常連客やお店を良く知っている人に口コミ投稿を依頼することもおすすめです。

ほかにも、WebサイトやSNSがある場合、「口コミ投稿をお願いします」といった口コミを促す内容を発信するのも効果があるでしょう。中には、投稿してくれた人にクーポンを配布する店舗もあります。

口コミに返信してユーザーとコミュニケーションをとる

口コミをもらったら、積極的に返信してユーザーとコミュニケーションを取るのも効果的です。検索評価を高める直接的な効果はないものの、集客には大きく影響する部分です。

口コミへの返信内容で、店舗の姿勢やビジネスの情報の補足ができれば、ユーザーが閲覧するときにも好印象に働きます。

写真や動画を充実させる

MEO対策には、写真や動画といった視覚情報を充実させることも効果的です。実は、Googleマップで表示される写真は店舗側は選べず、投稿された写真の中からランダムで表示されます。

しかし、店舗側が投稿した写真や動画が利用されることが多いため、クオリティの高い写真を投稿しておくことで、ユーザーの関心を引きつけることができます。

写真や動画は、できるだけ解像度が高く過度に加工していない写真がおすすめで、特に「外観」「内装」「メニュー」「商品」の写真は必ず投稿しておきましょう。

MEO対策で他の店舗と差をつけよう

MEO対策は、SEO対策と比べてあまり真剣に取り組まれていない、比較的ブルーオーシャン(チャンスが多い)のWebマーケティング施策の1つです。

そのため、対策をしている店舗ほど集客が成功し、反対に対策していない店舗は他の店舗に集客を取られてしまっているという状況とも言えます。

まだ対策をしていない店舗は、この機会にMEO対策に取り組み、他の店舗と差をつけてみてはいかがでしょうか。