仕事や自己成長のために、「アウトプットが重要」という言葉をよく耳にします。このアウトプットを普段から心がけておくと、効果的な成長につながります。
この記事では、筆者が意識して取り組んでいるインプット・アウトプット作業を効率よく行うための実践メソッドについて詳しく解説します。
インプット・アウトプットとは?
インプット・アウトップとは、インプット(入力)した情報を自分の頭の中で咀嚼し、アウトプット(出力・表現)する一連のサイクルを指します。
インプットとは?
平たく言うと「学習・吸収」のことです。本やWebサイト、SNS、メディアからの情報収集、人との会話などを通じて、知識を脳内に入力すること全体を意味します。
アウトプットとは?
アウトプットは、入力された情報を、自分の頭の中で整理して、「文字として書き出す」「言葉として伝える」「行動する」「表現する」といった形で外部に表現することを意味します。
何のためにやるのか?
インプットとアウトプットを繰り返すことで、1つの知識に対して理解が深まります。さらに、さまざまな分野でこの作業を繰り返すと、点だった知識が繋がり、物事を「横断的・立体的(面での理解)」に捉えられるようになります。
専門職の人であっても、多角的な視点を持つことで全体の構造が理解しやすくなり、より高度な判断やアイデアの発想が可能になります。
インプット学習の効果的な方法
何かの情報を得て、ざっくりと考えをまとめたいときは、まず「紙にひたすら書く」ことがおすすめです。ノートやレポート用紙に思いつく限りの情報を書き出すと、全体像が見えやすくなります。
仕事ではノートパソコンにタイピングしてメモを取ることも多いですが、「記憶に定着させたい時」は紙に書く方が効果的です。
私たちは子供の頃、漢字帳に何度も手で書いて漢字を覚えました。あの作業は手を動かすことで脳に記憶を定着させるインプット作業とアウトプット作業でした。
【知識を効率よく吸収する方法】
- 紙にひたすら書く
- 音読する
- 絵やイラストにしてみる
とにかく最初は、何でもいいので手元にある情報をすべて書き出してみましょう。
徐々に進めることで、「わからない箇所すら、わからない状態」→「わかる箇所と、わからない箇所が特定された状態」→「理解する」までもっていくことができます。
Frontiersin Psychologyの研究によると、学習に関連する脳科学の領域では、手で作業をすることで、脳がより活発になるという研究結果もでています。手書き習慣をつけることで、より脳を活性化することが出来そうです。
文字を書くためには3本の指だけが必要、しかし脳全体を動かす Frontiersin Psychology
アウトプットの効果的な方法

インプットした情報をアウトプットする際は、「誰かに教える前提で物事を考える」ようにすると、より具体的なアウトプット方法につながりやすくなります。
誰かに何かを伝えるためには、情報を「言語化」し、相手に「理解してもらう」必要があるからです。業務上での報連相、プレゼン、営業活動、広報などでも役に立つ考え方です。
- 教える対象の理解度を考える
- どう説明すれば、伝えたいことを理解してもらえるかをシミュレーションする
- 実際に伝える
- 伝わったかどうかを確認する
先生と生徒の関係を想定すると、イメージしやすいと思います。
また、「ブログ記事」や「プレゼン資料」を作成する場合は、「PREP法」を意識してみるのも良い方法です。
- P:結論を先に書く
- R:その結論に至った根拠や、話す理由(きっかけ)を書く
- E:結論に至るまでの理由や方法の具体例、時系列にそった解説(ステップ解説)
- P:さいごに「まとめ」を書いて、全体の流れを復習
- ※優先順位の高い情報から書く
全体の文章をまとめた後に、口頭で説明することを考えながら読み直し、変なひっかかりがないかを見直していきます。ストーリー仕立てにすることで、より相手に伝わりやすい情報としてまとめることができるようになります。
最近では、音声メディアによる情報発信も主流になっているため、実際に録音してみて、自分の音声での説明を聞いてみるのも1つの方法です。
Excel(スプレッドシート)は情報の整理に便利
なんとなく全体像がつかめるようになったら、Excelにまとめる方法もおすすめです。Excelやスプレッドシートは「行」と「列」のマスがあるため、各項目を用意して、その項目に対して情報を埋めていきながら整理するようにします。
「項目」を分類する作業自体が、情報の整理整頓になるので、中身よりも「項目を考える作業」が大切です。
最近はAIに聞けば、ある程度項目を出してくれます。自分自身でも5W1Hを意識したり、カテゴリーで分類すると、より深く「情報への理解」が進みます。
【おすすめ習慣】気分転換しながら、間を置いて再考する

自分で書いた文章は、書いた当日よりも、翌日以降に読み直してみると気づかなかった見落としに気づきやすいです。
1度アウトプットしただけで、完璧なものにすることは難しいため、散歩に行ったり、コーヒーを飲んで気分転換したり、全く違うことをした後に作業に戻って、改めて見直してみると一度思考がリセットされた状態で確認できます。
また、人にレビューしてもらうのも良い方法です。自分がまとめた情報に対して、意見を聞いてみて、わかりにくい箇所がなかったかを教えてもらいます。
この際に注意したいのが、レビュワーの人のスキルと立場です。レビュワーが自分自身が想定したターゲットと近い場合は問題ありませんが、全くつながりのない相手を選んでしまうと、レビュワーとターゲットの乖離があり、相手のアドバイスが活きてこなくなる場合があります。さらに主観が強すぎる場合も、慎重になる必要があります。
1つのアウトプットを作成したら、自分自身で日を改めて読み直してみたり、推敲するなど、間を置いて改善することが大切です。
松尾芭蕉の『奥の細道』は5年かけて推敲された
松尾芭蕉は約5ヶ月(約150日間)かけて各地を旅しましたが、その紀行文を書き上げるまでには、旅を終えてからなんと約5年もの歳月を費やしています。
芭蕉はただ旅の記録をそのまま書いたのではなく、何度も何度も原稿を読み直し、言葉を削り、時には事実の順番を入れ替えてまで、俳句そのものを洗練させました。質の高いアウトプットは時代を超えて人々に愛されています。
【おすすめの本】学習を効果的に進めるために参考になる書籍
自己啓発や学習を効果的に進めるための参考書籍もいろいろあります。他者のアイデアを取り入れることで、より効果的な学習につながります。
【おすすめの方法】フィードバックを心がける
学んだことから実行した作業は、月日がたつごとに自分自身の中に積み重なり、パターン化されて、すぐに取り出せる「知恵」として学習が進みます。
しかし、1度学んでうまくいくようになった方法も「状況」や「タイミング」「相手」によって、必ずうまくいくとは限りません。そのため、定期的に「自分自身の考え方を見直す」という内省の時間をつくると、より効果的なインプット・アウトプット学習につながります。
日々の継続が大切!
インプットとアウトプットのコツは「意識してやるかどうか」がポイントです。最初に「ゴール」をイメージし、「誰に何を伝えたいのか」を決めておくことで、アウトプットの質が高まります。
これによって「プレゼンテーションの場面」や、「営業活動でのクロージング」、「会議でファシリテーターをつとめる」などの際にも、相手に説明がしやすくなります。
チームで仕事をする上でも、相手にわかりやすく説明することは、コミュニケーション改善に役立ちます。ぜひ意識して改善してみてください!


