ビジネス(事業)を始めるための仕組みづくり。自分自身に合ったビジネスモデルとは?

ビジネス(事業)を始めるための仕組みづくり。自分自身に合ったビジネスモデルとは?

ビジネスを始める際は「仕組みづくり」が大事だと言います。仕組みづくりとは、ビジネスを動かすための基盤(システム)をつくる作業のことです。

この記事では、これから新しく事業を始める方のために、最初にどういったことを検討して、何をやるべきかのヒントになることを解説をしていきます。

目次

1.自分自身に合ったビジネスモデルとは?

ビジネスモデルを考える

起業の場合でも、新規事業の場合でも、「何を売るのか?」を考えることは売上を立てるために大切なことです。

そのために行う作業として、「ビジネスモデル」の検討が1番最初の作業になります。モデルとは、ビジネスの模型のようなもので、収益を生み出すための一連の設計図です。

ビジネスの目的は、「物やサービスを顧客に販売して売上を発生させること」ですので、事業を始める前に、その仕組みをどのようにするか?を検討する必要があります。

何を商材にしてビジネスを行うのか?(特技や強みは?)

起業する際に、全く経験のない新しい分野の仕事をいきなり自分自身の仕事にしようとする方は少ないと思います。

たとえば、「レストラン経営」だと、レストランで店長をやった経験があったり、調理人として仕事をした経験があったり、フードコーディネーターや他業種での店舗経営経験があったり、何かしらのきっかけがあって、事業を始める形になるかと思います。

たまに、主婦や料理が趣味の方が、個人経営でレストランを開業することはあったとしても、実務経験がないだけで調理の経験はあるため、サービスを提供することは可能だと思います。(経営者として経営ができるかどうかはまた別の話です)

このように、個人であれば自分自身のバックグラウンド、企業であれば自社がこれまで携わってきた業務、もしくは人脈などを使って新しいことを始める際に、まず検討するのがビジネスモデルです。(事業計画と呼ぶこともできます)

ノープランで開業し、人づてに聞いた話や人脈を使ってサービス提供をすることも可能ではあると思いますが、あまり効率が良い方法とは言えないでしょう。

ビジネスモデルのパターン色々

世の中には、色々なサービスや製品があり、それらを使ってどのように収益を生み出すかには、ある程度のパターンがあります。

この世にないイノベーティブなビジネスモデルが発明できれば、それはとても素晴らしいことで躍進的ですが、初めて事業に取り組む人にとって、最初からそこを目指すのは非常にハードルが高いです。

そのため、既存のビジネスモデルにあてはめて、自分自身(自社)の特技を活かして、どのように新しい売上につなげるか?を考えると良いでしょう。

売上型ビジネスモデル

製品やサービスを販売することによって収益を得ます。また、ライセンス契約を行い、知的財産権などを販売するような方法もあります。

労働集約型ビジネスモデル

業務の一部を業務委託または下請けとして受注し、実務を行うことによって収益を得ます。いわゆるフリーランスという働き方で、時間または固定報酬のタスクを販売することによって売上を立てます。

広告型ビジネスモデル

Webサイトやアプリなどに広告を掲載し、広告主の支払いによって収益を得るビジネスモデルです。特定の広告主と契約するか、Google Adsenseのようなプラットフォームを利用して広告収入を得ます。

取引型ビジネスモデル

マーケットプレイス(ECプラットフォーム)や、情報サイト、マッチングサイトのような紹介型のビジネスを行い、手数料や掲載料によって収益を得るビジネスモデルです。ビジネスマッチングやユーザー同士をマッチングさせ、出会いの場所を作るような方法もあります。

フランチャイズ型ビジネスモデル

店舗のモデルを作成し、それを加盟店として契約することで、収益を作るビジネスモデルです。

個々のビジネスモデルによって、最初にかかる開発費用や、導入するための費用がさまざまです。どういったビジネスモデルがリスクが低く効率的に収益化できるのかを考え、長い目線で検討することが大切です。

時代にあった需要のある商材を選ぶことが大事

ビジネスモデル自体は模倣されることもよくあるため、オリジナリティを追求せず、他社がやっているビジネスを真似して検討することも1つの方法です。(他社がやっている=需要が期待でき、利益が発生していることが予測できる)

ビジネスモデルは時代の変化とともに、マッチしたものを検討する必要があります。

例えば、もし今から「CDラジカセ」を仕入れて販売するビジネスモデルを検討して売上を伸ばそうとしても、スマホとデジタル音楽配信サービスなどの「より便利で安価なもの」に代替えされ、最初から需要の見込みがないなど、始めても収益化の見込みがない場合、再検討が必要になります。(アイデアによってはニッチ市場に刺さることもあるかもしれませんが…)

まずは特技を活かして、軸になるサービスを開発することで、収益の柱を増やすことにつながっていきます。

2.ビジネスのオリジナリティを考える

個々のオリジナリティ

ビジネスモデルが検討できたら、次は「自分らしさ(個性)」を考えます。

例えば、「パン」を1つ売るにしても、個性がないと他社との差別化ができません。

  • 質の良い材料を使ってる
  • 安全性の高い設備で製造されている
  • 工程に手間がかかっている
  • 熟練された職人がレシピを開発した
  • 安い
  • 量が多い
  • 品評会で賞をとった

このように、何かの個性(強み)を持つことによって他社との差別化ができるようになります。

3.もっと利益を増やす方法を検討する

収入アップとコスト削減

ビジネスにおいては、「物やサービスを販売した金額(売上)」から「かかった費用(経費)」を差し引いて、残った部分が「利益」になります。

利益を増やすためには、下記のいずれかを検討します。

  • 売上を増やす
  • コストを減らす

ビジネス全体で収益を増やし、コストを抑えるための工夫(効率化をはかったり、量産体制を作る等)を行うことによって、ビジネスモデル自体のブラッシュアップにつながります。

売上を伸ばすためのプロモーションを計画

商品やサービスは、まず欲しいと思って買ってくれる人がいて初めてビジネスとして成立します。

そのために必要な作業は、「認知度を上げるためのプロモーション」です。

たとえば、Webサイトを作って広告を打ったり、チラシを配布したり、SNSを使って情報を拡散したり、メディアを使って宣伝を行う等、知ってもらう人の数を増やす必要があります。

どのように情報を広め、ターゲットに訴求できるか?どのように営業を行うのか?等、プロモーションや営業方針を策定することも大切です。

ブランディングを意識する

さらに、販売戦略としてビジュアルやコンセプトを強化し「ブランド」として売り出したり、経験値の高いスタッフを採用して組織力を強化したり、オーガニックや自然に優しい素材を使って地球環境のことを考えたり、ブランド価値を高めるための施策も検討できます。

ブランディングを行うことで「安心」や「信頼」などのイメージが定着し、安定した販売数や、価格設定にもつながっていきます。

キャッシュフローのことも考える

ビジネスを運用するためには、それぞれのプロセスで人や物を動かすための「資金」が必要になります。

「資金を用意する」→「資金を使って売上を作るための準備をする」→「実際に売上を作る」というビジネスモデルの中で、最初のうちは資金を使うところから始まるため、全体の売上はマイナスから始まります。

手元の資金をなるべく減らさず、素早く黒字化するためにはビジネスモデルをブラッシュアップしながら実践していくことが大切ですが、すぐに黒字化できる場合と、そうでない場合があるため、余裕を持った事業計画を立てることが大切です。

サステナブルな経営をするためにはバランスが大切

資金の調達方法も様々で、「銀行から借りる」「貯金を使う」「株式を発行して買ってもらう」「補助金などを活用する」などの手段があります。資金は借りた場合、返済もセットで考える必要があるため、返済にどうやって対応するかの見通しも必要です。

どの業種にもいえることかと思いますが、外注を使ったり、他社の製品を購入すると、どうしてもプラスの費用がかかります。利益率を最大化するためには、自社で対応できる機能を増やし、すべて一気通貫で完結することで、全体的な経費節減につながります。

あまりに業務領域を増やし、少ない人員で対応しようとすると、ビジネス自体が回らなくなってしまう可能性もでてくるため、バランスを調整して対応することが大切です。

4.オペレーション(仕事の流れ)をブラッシュアップする

業務効率化を図る

ビジネスを行う際は、実務以外に「バックオフィス業務」が発生します。バックオフィス業務は、税務、庶務、労務等、事業規模が大きくなるにつれ煩雑になり負荷がかかります。

そのため、効率化ができるところはできるだけ効率化し、無駄を省いて本業に集中できる環境をつくることも大切です。

本業以外の業務を外部委託することもできますし、自社でやらないことを決めるのも大切な作業です。

かかる費用と、コストパフォーマンスを鑑みながら、どの方法だったら現在の事業形態にあっているかを選択し、負荷の少ない方法を選択します。

DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組むことも選択肢の中の1つです。効率化するために業務システムを導入し、人にかかる負担を軽くすることで、また別の作業ができる時間を確保するなど、そこからまた新規事業に取り組むなどのリソースも確保できるように改善できます。

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5.事業はボトルネックを見つける旅

どこが問題点かを見極めて対応

人は、すでに起きた事や起こりやすい事については「気を付ける」ということができますが、起きていない出来事について予知する能力はありません。

ビジネスも同じで、事前に予想はできますが、100%ではないため、ビジネスモデルを回していくうちに失敗したり、うまくいかない部分がでてきます。

計画をたて、実行し、うまくいった箇所・うまく行かない箇所を確認し、改善を行う作業を繰り返します。スムーズに回らない箇所を特定することで、次の改善につなげることができます。

さらに、何度も実践するうちに、ノウハウとして蓄積され、品質や精度が上がるようになっていくはずです。根気強く行うことで、いい流れが来ることもあるかと思いますので、諦めないことが大切だと思います。

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