「起業」「フリーランス」「副業」など、コロナ禍が始まって、在宅ワークが主流になり、個人事業を始めようとする方も増えていると思います。
私自身が起業を決心したのは、周りにフリーランスで仕事してる人達の話を聞いて「自分でもやってみたい」と思ったのと、組織の中での仕事の在り方に嫌気がさしていたからです。
そんな中で起業して「最初にぶつかった壁」から、営業活動をして得られた学びをレポートします。
目次
1.起業の覚悟を決める
起業して最初の課題になるのが「安定して仕事がとれるかどうか」です。
会社員のうちに副業しておいて、ある程度の下準備をしておくとか、勤めている会社から円満退職してそのまま下請けとして仕事を続けていくなど、まず仕事を得るための手段が必要です。
最初のうちは、勤めていた会社からそのまま仕事をもらって活動した方が、収入面での安定性はあるかもしれません。
ですが、「誰かがとってきた仕事を請け身でもらう」システムの中にいると、考え方がどうしても会社員のままになってしまいがちです。
ですので、起業をするにあたって最初に覚悟するべきことは「仕事は自分でとるべきもの」「安定は難しい」という2点です。
それをふまえた上で、仕事がもらえればラッキーだし、自分自身の活動によって結果が変わっていく、という風に割り切っていくことができるようになると思います。
2.どこを中心に営業活動するのかを模索する
ご自分の業務領域によっても、活動場所は変わってくると思いますが、仕事を得る方法にはいくつかの方法があります。
知り合いから直接、仕事をもらう
すでに知り合いが独立していて、ある程度軌道にのっている人であれば、下請けとして仕事をもらうことができます。
ある程度、お互いのスキルや人間性もわかったうえで依頼してもらえるので、スムーズに仕事が進みやすく、話もしやすいはずです。
受注単価は、相手の予算や、自分自身のスキルに対する評価で変わってきます。相手との関係性や、繁忙度によっても、依頼の頻度が変わってくるため、仕事を得る1つの手段として考えておくといいと思います。
同業であることが多く、友達として付き合えるような相手だと、良いビジネスパートナーに変わっていく可能性もあります。
クラウドワーキングサービスを利用する
フリーランスの職業によっては、クラウドサービスを利用する方法があります。特に、IT系やデザイン職だと、ある程度の業務内容が決まっていて、データのやりとりだけで仕事が成立するため、そういったサービスも便利です。
Lancersやクラウドワークス、ココナラなどが該当します。
副業で参加している人も多く、案件単価が安いものが多いのも特徴です。(差別化が難しく、競合が多いため価格競争になりやすいです)
また、クライアントの質もピンからキリまでで、「コンペ」という形を利用して、提出物や提案をテーブルに並べ、応募者を品定めして満足してしまう人もいます。
一般的な価格帯で報酬が出されている案件には、人が集中することが多いです。副業で参加して、実績を積んでおき、ある程度仕事を請けやすい環境を用意してから、フリーランスで使うと効率的だと思います。
派遣や契約案件を探して、仕事をする
エージェント契約によって、就労する方法です。時給制で働くことになり、アルバイトのような形になります。
在宅ワークなのか、相手先企業で働くかは業種にもよると思いますが日金を得るための手段の1つとして考えると良いかもしれません。
この形で仕事をしてしまうと、モチベーションの維持や、サラリーマン時代の報酬と比較して収入が減ることに不安になってしまうかもしれませんので、困ったときの保険くらいに考えておいた方がいいと思います。
ホームページなどから集客する
ホームページを用意して、ページを増やしながら集客していく方法もあります。起業したばかりで急にホームページだけを用意しても、ここから急に仕事がとれるケースはほとんどないと思います。
先にホームページ上でコンテンツを用意しておき、SNSで集客する方が効率的です。(法人化する場合は、資金繰りの際にも必要になるため、集客の有無に関わらず事前に用意しておいた方が便利だと思います。)
ネット集客は、毎日の広報活動とセットで考える必要があるため、フィールドワークと合わせて、どちらもやる、という決意が必要だと思います。
人脈を増やして仕事をもらう
どこかのビジネスグループに所属したり、異業種交流会に参加して知り合いを増やすなど、自分自身を知ってもらいながら仕事を獲得する方法もあります。
「人脈は大切」といいますが、人脈を増やすことは、個人事業主としてやるべき活動の主軸になるはずです。
インターネット上で展開されているビジネスグループには「ネットワークビジネス」のようなものも多く、うっかりすると変なことに巻き込まれる可能性もありますので、そこはご自分の裁量で判断される必要があります。
実際に会ったことがある人や、ZOOMなどで話す機会によって、仕事をもらうことへつなげていきます。
営業活動は、「人と人」とのつながりですので、対面で直接話した方が、記憶にも残りやすく、次の展開へつなげやすくなります。
結果が出しやすいところを主軸にするべき
起業は「行動力」が大事、「積み重ねが大事」といいますが、どこを主軸にやるかによって、うまくいくいかない、の差がでてきます。自分自身の特技を理解して、波長の合うところを選ぶのがおすすめです。
3.自己分析を行い、提供価値を明確にする
個人事業を始めるにあたって、必ずやっておくべきことに、「自分自身を理解する」というものがあります。
自分自身のことを明文化(言語化)できるかどうか、がとても大切です。具体的には「どんなスキルを持っているのか」「どんな経歴を持っているのか」「過去にどんな経験を積んできたか」等です。
求人応募の際の履歴書と同じようなものですが、自分自身で「自分の提供できるサービスの価値」を認識し、相手にわかりやすく説明する必要があると思います。
サービスレベルや、品質もさておき、「相手にもたらすことができる価値(ベネフィット)」も意識して考えます。
例えば、「ホームページが欲しい人」に対してなら、「どのようなホームページを、いつまでに、どのくらいの価格で、どのような内容で提供ができるか」などです。
相手が知識がある人、知識がない人、によってわかりやすく説明するための項目も変わってきます。
相手に合わせて、どういった対応ができるかを、自分で理解しながら、経験値を積む必要があるため、ここが起業のおもしろいところでもあり、難しいところでもあると思います。
まず、自分の言葉で「自分自身のことを説明する」ことが第一ですので、定期的に振り返りながら見直していきましょう。
4.人とのつながりを作ってビジネスにする
仕事は、「人」と「人」がつながって、初めて成立します。
マッチングサービスなども同じですが、サービス自体がつながっているわけではなく、「人」と「人」との間にある、「需要と供給」が成立して、仕事につながっていきます。
ですので、需要がない場所で活動してもあまり意味がないし、求めていない人に売ろうとしても売れるわけがありません。(言葉巧みに売ることはできても、それは何か違うはずです)
需要があって、相手を信用することができて、初めて「仕事」になると思いますので、人脈を作りつつ(知り合いの数を増やしつつ)、需要が発生したときに対応できる状況を作り出しておくことが1番大切だと思います。
対応できる状況とは、「問い合わせ窓口」のことです。気になる人が利用したいな、とか話を聞いてみたい、と思ったときに、ささっと反応してあげれる状況を作り出しておきます。
SNSでのつながりでもいいですし、ホームページでもいいと思います。問い合わせしやすい環境を用意して、使いたい人が使いたいタイミングで聞いてもらうのが1番親切だと思いますので、数字や形にとらわれず、自分のペースで活動範囲を広げていくことが大切です。
起業するにあたって最初は不安もありますが、私などでも少しずつお仕事をいただきながら営業させてもらっていますので、前向きにやるべき課題を明確にしながら、少しずつ頑張れば大丈夫だと思います。
現代はSNSが便利
商品(提供価値)をきちんと理解し、人脈を作って、セールスをかければ、欲しい方が反応を返してくれることがあります。それが大小問わず、ビジネスと呼べるものだと思います。大事なのは、「人とつながること」です。現代ではSNSの利用者が多く、インターネットを利用して活動をする方が、簡単だし効率的です。
知り合いからの紹介等は、人脈づくりに1番効果的かもしれませんが、日々情報発信をするなり、横のつながりを作りながら、「認識してもらう」活動をすることも方法の1つだと思います。
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