古くなったホームページをリニューアルするには?費用や方法はどうすればいい?

古くなったホームページをリニューアルするには?費用や方法はどうすればいい?

ホームページが古くなってきた気がするけど、リニューアルの方法や費用がわからない…という方も多いのではないでしょうか。

古いサイトを見直しするには、現状把握 → 方針策定の流れで進めることがポイントです。

この記事では、サイトリニューアルの進め方(手順)や予算感について、詳しく解説します。

目次

古くなったホームページのリニューアルするタイミング

リニューアルのタイミング

ホームページは新しくして5~10年ほどしたらリニューアル(見直し)を行うことをおすすめします。理由としては、大きく次の点が挙げられます。

デザインが古くさくなる

2010年ごろまでのホームページは、3カラム(左・中央、右)で情報を表示するレイアウトが一般的でした。しかし、今では1カラムもしくは2カラムでページを表示しているページがほとんどです。

どうしてこのような現象が起きたかというと、テクノロジーやトレンドの変化が理由にあります。

インターネットの利用が一般的になり、情報を読みやすくすること(視認性)が重要になった

3カラムでの表示はホームページ全体の構造が分かりやすく、見たいページにすぐに移動できるのがメリットでした。しかし、3カラムでは文字が小さく読みづらいということが難点となったのです。

また、ブラウザの機能の向上により、よりダイナミックな表現や、動画などのメディアも利用されるようになりました。

小さなスペースに多くの情報を詰め込むよりも、ユーザーにとって見やすく使いやすいサイト(ユーザービリティの向上)が求められるように変化しました。

スマホの普及で小さい画面でホームページを見ることが多くなった

昔はインターネット利用者は比較的若い世代に集中していましたが、現在は、多くの人がインターネットを利用するようになりました。

さらに、スマホの普及により小さい画面でホームページを見ることが多くなり、タブレットやさまざまなデバイスの選択肢が増え、ユーザーがホームページを閲覧する環境は大きく変化しました。

インターネット普及時代においては、スマホでも読みやすくするため、レスポンシブな表示にすることが一般的になりました。

セキュリティ上の問題

IT業界の技術は進歩しており、過去に制作したプログラムには、セキュリティ上の脆弱性が生じる場合があります。

ここ数年のセキュリティホールの1つとしては、URLが【https】から始まっていないサイトの問題が発生しました。

URLは、最初が【http】と【https】から始まる2種類があり、現在は【https】の使用が推奨されています。httpから始まるURLの場合は、通信の暗号化が行われておらず、URLの左に「保護されていない通信」と表示されます。

インターネット上で問い合わせや商品を購入するとなると、氏名や住所などの個人情報が送受信されており、暗号化しないままだと第三者に情報を盗まれたり改ざんされるといったトラブルに巻き込まれる可能性があるのです。

生きた情報が届きにくくなる

企業も数年経つと、中にいる人材や事業内容にも変化が起こります。

ホームページは、リアルタイムで情報を届けることができるのがメリットの1つです。

例えば、料金、サービス、事業所など、変更があったにも関わらず、昔の情報をそのまま載せておくと、問い合わせがあった際にユーザーからの信用度にも影響します。

また、SEOの観点からも好ましくなく、公開当初はアクセス数があったホームページも、時間の経過と共に評価が下がる原因にもなります。

見直しのタイミングだと感じたら、サイトリニューアルの手順を確認し、やるべきことをインプットした上で、制作会社に問い合わせてみましょう。

サイトリニューアルのための手順

ガントチャートでプロジェクト管理

サイトリニューアルの流れは、おおまかに次のようになります。

  • サイトリニューアルが必要かどうかを判断する
  • サイトリニューアルを効率的に成功させるための「手順」を確認する
  • 予算に合わせて制作方法を選択し、リニューアルを実行する

順序立てて行っていくことで、サイトリニューアルの成功率は上がるでしょう。

事前に確認しておくべきスケジュール感

まずは、サイトリニューアルに必要な作業項目について確認しておきましょう。

スケジュールとして「サイト公開前に3~4ヶ月」かけられると、満足いくホームページ制作が可能です。(※サイトの規模により、かかる時間は前後します)

作業項目 所要期間
サイトリニューアルの目的を設定 2週間程度
現状のホームページの問題点と競合他社の分析 3~4週間程度
ホームページに必要なページと内容を整理 2~4週間程度
ホームページの制作 4~8週間程度
ホームページ制作後は効果測定し改善 サイト公開後1ヶ月後~

サイトリニューアルの目的を設定

まず、サイトリニューアルの目的をしっかり定めておきましょう。後々の工程にも大きく影響するため、この工程が最も重要なポイントです。

サイトリニューアルの目的が明確でなければ、何をもって良しと判断するかの指標がないまま、制作会社次第の結果になる可能性が高くなります。

制作会社に依頼する場合であっても、具体的にどうしたいかについての要望は事前にまとめておきましょう。

現状のホームページの問題点と競合他社の分析

次に、現状のホームページの課題を分析しましょう。たとえば、「文字が小さくて読みにくい」「スマホ対応していない」といった点を思いつくかぎり挙げてみてください。

ほかにも、社員に課題や不満をヒアリングする、アナリティクスといった分析ツールを使うのもおすすめです。

自社の課題が整理できたら、同じ業界の競合他社は必ず確認しておきましょう。見るべきポイントは、「自社サイトの課題をどう解決しているか」です。

いい手段や方法があれば、参考にしてサイトリニューアルに取り入れることもできます。

ホームページに必要なページと内容を整理

ここまでに整理した内容をもとに、実際にリニューアルをした後の設計を行いましょう。サイトのページをまとめた一覧表「サイトマップ」を作成し、必要なページを整理していきます。

サイトマップは、ホームページにあるページをツリー上にしたもので、いわゆる「ウェブサイトの地図」のようなものになります。この作業は、制作会社が対応してくれることも多いです。

もし自分で対応する場合は、以下のように進めましょう。

  • 現状のサイトマップを確認する
  • 新しいサイトマップを作成する

まずは現状のサイトマップを確認し、ページのつながりを整理します。そして、現状のサイトマップ、ユーザーのニーズを踏まえ、新しいサイトマップの構成や回想を決定していきましょう。

ホームページの制作

サイトマップが作成できたら、ホームページ制作に取り掛かりましょう。

制作には、「自社で制作する」「Web制作業者に依頼する」2つの方法があります。自社で制作する場合、コストは抑えられますが時間がかかり、また確実に良いものが作れるとは言えません。

Web制作のプロに依頼する方法は、コストはかかりますが高いクオリティのホームページが制作が期待できます。

ホームページ制作後は効果測定し改善

ホームページ制作後、1ヶ月ほどしたらサイトの目的が達成できているか効果を確認しましょう。

たとえば、コンテンツ追加場所、お問い合わせへの導線など、分析ツールや実際のお問い合わせ数の変化などを分析してみてください。

ホームページは制作することがゴールではありません。制作後、改善→効果測定を繰り返すことで、さらによいホームページに近づくでしょう。

ホームページ制作にかかる費用

サイトリニューアルの予算

最後に、ホームページ制作にかかる費用を確認しておきましょう。

ホームページ制作費用は、デザインや機能、ページ数、業者のレベルによって大きく異なります。シンプルなホームぺージなら数十万円から始まりますが、オリジナルデザインやプログラミングを使った機能を追加すると100万円を超えることもあります。

ここでは、一般的なホームページ制作の相場を一覧表にまとめたので、参考にしてください。

サイトの規模 制作にかかる費用相場
小企業(個人)向け 小企業向け
中企業向け(5ページ以上) 70万円~
中~大企業向け(10ページ以上) 150万円~
採用サイト 80万円~
美容系サイト 40万円~
飲食系サイト 50万円~
ECサイト(ASPカートを使ったもの) 80万円~
ECサイト(運用規模が大きいもの) 300万円~
ランディングページ 30万円~

本格的に集客するために制作業者に依頼する場合、どのサイトでも最低30万円~はかかります。

ただし、予算30万円は、最低限の機能やデザインで作成したケースとなるので、「機能性にこだわりたい」「デザインはこういうのがいい」とこだわるポイントがあれば、それだけ追加費用がかかると考えておきましょう。

サイトリニューアルは事前計画が大切

ホームページ制作には、事前の準備が重要です。サイト公開まで3~4ヶ月余裕を持っておくことで、理想とするホームページ作りが可能となります。

また、ホームページ作成の相場を知っておくことで、予算の計画を立てやすくなります。ただし、安さだけで決めるのではなく、会社やビジネスに最適な業者を選ぶことが重要なので、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。