SEO対策をするために「企業ブログを活用したい」と考えている企業が増えています。企業ブログは社内でSEO対策ができることが最大のメリットで、初期コストも少なく始めやすいというのも大きなメリットと言えるでしょう。
しかし、始めやすいというメリットの反面、ブログ運営は継続が難しいという課題があるのも事実です。
そこで、今回はSEO対策になる企業ブログの活用法について解説します。
SEO対策は業者に頼まなくてもできる
最初にお伝えすると、SEO対策は必ずしも業者に頼まなくてもよいということです。
もちろんSEO対策のプロに相談すれば、外注できるので時間や成果をお任せできるので負担は少なくなります。一方で、外注するとなると継続してコストがかかってくること、外部業者とのコミュニケーションがうまく取れないと希望通りの対策を行ってもらえないといったデメリットも生じます。
そこで、外注せずに社内でSEO対策を行うことも選択肢として考えても良いでしょう。社内でSEO対策できれば、余計なコストがかからず「必要なときすぐに」対応することが可能です。
企業のSEO対策でおすすめなのが企業ブログ
企業でSEO対策を行うとなると、知識や費用も必要となるのでなかなか手が付いていないという人も多いでしょう。
そんな企業におすすめなのが「企業ブログ」です。企業ブログとは定期的に更新するコンテンツ(ブログ)のことで、商品や企業に関連する情報を提供してユーザーに興味を持たせることができます。そのため、企業ブログは、商品を紹介する窓口はもちろん、会社のイメージアップや知名度向上にも効果が期待できるでしょう。
また、企業ブログは新たな記事を公開するたびに、ブランドの商品を紹介したりSNSなどの他のツールへ連携することでファンを獲得できるなど、有効なマーケティング手法にもつながります。
時間や手間はかかりますが、その分中長期的にSEOはもちろん、マーケティング効果が得られるといったメリットが享受できます。
企業ブログを始めるときのポイント
ブログを始めるときのポイントについて見ていきましょう。
企業ブログを運営する目的を決める
ホームページ制作にも共通することですが、ブログを始めるときには「どのような目的で運営するか」を決めておくことが重要です。
たとえば、ブログには以下のような目的があるでしょう。
- Webサイトから商品を購入してもらう
- 企業の知名度を向上させる
- 実績を紹介して信頼性を高めたい
なんとなく書き始めてしまうと、ブログのネタ切れや同じような記事になってしまうことにつながります。もちろん理由は複数でも良いですが、あらかじめ優先順位を決めておくとブログ運営するうえで軸がブレないのでおすすめです。
ペルソナ設定を明確に決めておく
会社のブログとなるので、どんなユーザーに向けて発信するのか「ペルソナ設定」は具体的にイメージしておきましょう。記事を書くとなると、多くのユーザーに届けたいために「当たり障りのない」内容になってしまいがちです。
ペルソナ設定があいまいになるとブログ記事の方向性も定まらず、どのユーザーにもぴったり当てはまるということがなくなります。記事を読むユーザーは、自分の悩みや気持ちをより深く解決してくれる記事を求めています。
ペルソナ設定をするときには、最低限以下のような表面的要素を決めておきましょう。
- 性別
- 年齢
- 家族構成
- 住んでいる場所
- 職業や仕事内容
- 年収
表面的な要素が決まったら、ターゲットにしたいユーザーの内面的な要素も具体的に決めていくとスムーズです。
独自ドメインでCMSを利用する
集客するブログにするためには、ブログを開設するときにも重要なポイントがあります。ブログを開設するときは「無料ブログ」もしくは「有料ブログ」のどちらから選ぶことになります。
- 無料ブログ:Amebaブログ、はてなブログ、note
- 有料ブログ:WordPress、Drupal、Joomla!
有料ブログは、「CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)」と呼ばれるWebサイトのコンテンツを作るテキストや画像、レイアウトを保存・管理するシステムのことです。
CMSはサーバー管理費やドメインなどの費用が発生しますが、無料ブログに比べてSEOに強いという特徴があります。理由としては、サイト構造がシンプルで検索エンジンからも評価されやすいからです。
また、CMSはSEOにとって重要な「コンテンツの定期更新」がしやすく、運用面にも大きく影響します。
SEOに強い企業ブログの書き方
最後に、SEO効果が期待できる企業ブログを書くためのコツを紹介します。
見出しに狙いたいキーワードを入れる
ブログ記事を書くときには、見出し(Hタグ)に狙いたいキーワードを含めることが最も重要です。
見出しとは「トピックや章ごとにまとめたタイトル」のことで、最初に結論として表示させ、記事を読みやすくする役割があります。また、見出しは一覧にして「ページ全体の目次」にすることで、記事の中から必要な情報も見つけやすくすることにも役立ちます。
ブログ記事は見出しをつけなくても作成自体は可能ですが、Googleに評価してもらうためにも重要な役割を果たします。Googleが記事を評価するとき、見出しタグを優先的に認識して把握するというクセがあります。また、キーワードはなるべく文章の左側に持ってくと効果があると言われています。
たとえば「苺 おいしい」というキーワードを入れたいときの例を見ていきましょう。
△ 苺を使った簡単レシピ。よりおいしく食べる方法について
「苺のおいしい食べ方」のように、文章の先頭である左側にキーワードを入れ込むとSEO効果が高まります。
結論から書く(PREP法)
ブログで文章を書くときには、結論から述べる「PREP法」が有効です。
PREP法とは、以下の4つの頭文字を取ったものです。
- Point:要点や結論
- Reason:理由(結論に至った理由)
- Example:具体例(理由を具体的に説明できる事例やデータなど)
- Point:要点や結論
文章を構成するときには「要点や結論」からはじまり、つぎに結論に至った理由と裏付ける事例やデータを書きます。そして、最後にもう一度要点や結論を述べるという構成がPREP法 となります。
実は、PREP法はSEOに直接効果があるわけではありません。しかしPREP法で書くことで「ユーザーにわかりやすい記事」となるので、結果的にGoogleから評価をもらえる記事になります。
Googleは「ユーザーの利便性が高い記事」を評価しているため、「ユーザーの求めている答え」が分かりやすく簡潔に書かれているPREP法はSEO効果もあると言えるでしょう。
専門用語を省き読者にわかりやすいように書く
ブログ記事は、できるだけ専門用語を省いてわかりやすいように書くことも重要なポイントです。
とくに「医療ブログ」や「保険ブログ」など専門用語が多い分野の場合、難しい言葉ばかりを多用すると内容がわかりづらくなることが多いです。ブログを見に来るユーザーは専門知識を持っていないことが多いので、誰でもわかるような言葉に言い換えて書くことを心がけましょう。
SEOにおいても「ユーザーにわかりやすいか」というユーザーを第一に考えているかどうかも、良い記事における評価のポイントとなります。
企業ブログは社内でも充分運用できる
今回は、SEO対策におすすめな企業ブログについて具体的に解説しました。
企業ブログを軌道に乗せるためには、長期的に記事を更新し続けることが重要です。
そのためにはブログ記事を書き始める前に「企業ブログの目的」や「ペルソナ設定」を行い、狙いたいユーザーを具体的に決めておきましょう。
この記事を参考に、ぜひ企業ブログを始めてみてください。