BtoB企業にとって欠かせないツールとなるBtoB向けWebサイト。しかし、残念ながら制作しても必ずしも問合せに結びつかないこともあります。
BtoB向けサイト制作を成功させるには、ポイントを押さえて制作することが重要です。そこで、今回はBtoBに強いWebサイトを作るための方法について解説します。
本記事の内容:
- BtoBサイトの目的と役割
- BtoBサイトで重要な導線の設置
- BtoBサイト制作を依頼するときのポイント
BtoBサイトとは?
BtoB(Business to Business)は、「企業間取引」の略で、企業同士が商品やサービスを取引するビジネスモデルを指します。
企業は、他の企業との取引を通じて事業を発展させ、市場で競争力を維持しています。そのなかで、BtoBサイトは重要な役割を果たしており、企業の成長のためには欠かせないツールといっても過言ではありません。
では、BtoBサイトはどのような役割をしているか詳しく解説します。
BtoBサイトの目的と役割
BtoBサイトは「見込み客の獲得(集客)」を目的として作られます。
多くのBtoB企業のWebサイトは、見込み客を引きつけ、「問い合わせ」や「見積依頼」といったコンバージョンを促進する役割があります。
BtoBでは商談が高額であるため、即座な売上獲得よりも「その後の営業活動へつなげる」ことが重要です。
BtoBサイトで重要な導線設計のコツ
BtoBサイトの目的の1つは「見込み客の獲得(集客)」なので、導線設計が非常に重要なポイントになります。
通常、以下の3つの導線(ページヘッダー・ページフッター・CTA)を設置しますが、それぞれコツを詳しく解説していきます。
ページヘッダー
ヘッダーとは、サイトの上に表示されるエリアのことです。必ず目にする部分でもあるため、下記のような内容を明記すると良いでしょう。
ヘッダーに設置する内容
- 会社のロゴ
- グローバルナビゲーション(主要ページへのリンク)
- お問い合わせページや資料請求ページのボタン
- 連絡先(電話番号、営業時間など)
ヘッダーにコンバージョンボタンや連絡先を記載することで、ユーザーがスムーズにお問い合わせや資料請求にアクセスできるため、実際のアクションがしやすくなります。
ページフッター
フッターはサイト下部に表示され、全ページへのリンクを備えたエリアです。内容としては、下記の要素を入れておきましょう。
フッターに設置する内容
- 問い合わせページへのリンク
- サイトマップ(ページ一覧)
- SNSや他サイトへの誘導
- 著作権に関する情報
まず、問い合わせをしてもらうためのコンバージョンを設置をしておきましょう。内容としては、電話番号やお問い合わせフォーム、見積もりボタンといったものが一般的です。
最後までページを見ているということは、商品やサービスへの興味が少なからずあるということです。ユーザーを逃すことないよう、最後まで手を抜かず設計することが重要です。
ほかにも、ユーザーの離脱防止が役割となるので、サイトマップのようにコンテンツを一覧で示し、他の興味を引く要素も配置してみましょう。
CTA(コールトゥアクション)
CTA(Call to Action)とは、ユーザーに起こして欲しい行動を「ボタン」や「リンク」で表したものです。たとえば、「お問い合わせボタン」や「資料請求」「見積もり」ボタンなどが挙げられます。
ポイントは、主に3つ。
- トップページは、「最初の画面で情報を完結」させる
- 目立つように配置する
- ボタンの文言は「ユーザーが知りたい情報」にする
トップページは、「最初の画面で情報を完結」させる
トップページは、「ユーザーが開いた最初の画面ですべて完結」させましょう。ユーザーは最初の画面で自分の求める商品かを即座に判断し、興味があればスクロールして確認します。
特に、BtoBの場合は似たようなサービスや商品を、複数社から比較して決定することが多いため、ファーストビューでわかりやすく情報が完結していることは重要なポイントです。
目立つように配置する
CTA(コールトゥアクション)はパッと見ただけで「ボタンやリンク」だと気づかなければなりません。そのためには、「配置する場所」や「色」「ボタンの大きさ」に注意しましょう。
配置場所は、ページの中央だとわかりやすいです。色やボタンはページによって異なりますが、ほかの文字や色と同化していると気づかれにくいので、「誰が見てもすぐにボタンだとわかる」ように意識すると良いでしょう。
ボタンの文言は「ユーザーが知りたい情報」にする
最後に、ユーザーは「最初はどんな会社なのか情報収集し、興味があれば話を聞きたい」と考えていることが多いです。そのため、ページや訴求内容に合わせて文言を決めるとクリック率が上がるでしょう。たとえば、資料請求が目的で料金比較表の下のボタンの場合、「料金を問い合わせする」など。
実際にページを見たユーザーの行動心理を予測できれば、コンバージョン率(制作側が意図する成果率)を上げられるでしょう。
BtoBのWebサイト制作を依頼するときのポイント
BtoBのWebサイトを作るとき、Web制作会社に依頼することも多いでしょう。せっかく依頼をするなら「売れるサイト制作のコツ」を理解し、失敗しないようにしたいはずです。
具体的に制作依頼時のポイントを解説するので、参考にしてください。
ページの情報を更新しやすい設計にする
BtoBサイトを成功させるためには、単なる制作だけでなく、定期的な更新が不可欠です。常に最新情報を提供してSEO評価も上げながら、ビジネスの機会を逃さないようにしましょう。
また、自社商品だけでなく、市場分析の継続で見込み顧客のニーズなど変化に応じた更新をすることが重要です。
忘れがちではありますが、更新を継続するためには社内の運用体制も検討しておく必要があります。サイトの構造やコーディングの知識があるスタッフがいれば問題ありませんが、いない場合は制作段階から「知識がなくても更新しやすい設計」にしておくと安心です。
他社との違いと自社の強みや特徴を明記する
競争激化するデジタル時代において、独自性が重要です。他社との差別化を図るためには、商品やサービスの具体的なメリットを明確に伝えましょう。具体的な強みを示すことで、ユーザーの印象に残る魅力的なWebサイトになるでしょう。
ほかにも、ターゲットや内容を特化することによっても差別化が可能です。ターゲット設定や内容をなるべく絞り込むことで、「対象」となるユーザーに届きやすい文章やデザインになります。
たとえば「イス」を売る場合、ターゲット層は老若男女問わず幅広い人が対象となります。ニーズはありますが、幅広い人を対象とすると、訴求する文章や内容も当たり障りない内容になってしまうのです。
そこで、たとえば「テレワークをするのにおすすめなイス」とすれば、訴求内容も変わってくるはずです。「テレワークで長時間座っていても疲れにくいイス」という文章を見れば、まさにテレワークでイスを探している人には魅力的に映るでしょう。
自社に合う制作会社に依頼する
全国で10,000社近くあるWebサイト制作会社の中から、自社に会う会社を選ぶのは困難といえます。
そこで重要なのが、「BtoBサイト制作に強い会社」を選ぶことです。制作会社ごとに「得意分野」は異なるため、どのような「制作実績」があるかを確認しておくと良いでしょう。
制作会社のホームページ、または資料に掲載されていることが多いですが、なければ直接聞くのもおすすめです。できれば、自社と同じ、または近い業種の制作実績があると安心ですね。
ほかにも、要望を聞いてくれるか、担当者との相性も確認しておきましょう。
注意したいのは、見積もり金額だけで判断してしまうことです。安易に格安の制作会社を選ぶことで、「成果のでないWebサイト」になってしまうことも。
複数社から比較検討し、総合的に判断することをおすすめします。
BtoBに強いWebサイトを作るなら自社に合う制作会社を探そう
BtoBのWebサイト制作は、ユーザーとの接点の窓口として重要な役割を果たします。高額になるBtoBのユーザーを引きつけるには、自社の強みを差別化として伝えるサイトが不可欠です。
そのため、豊富なノウハウを持つWeb制作のプロに頼ることで、強い味方になってくれるでしょう。BtoBサイト制作のご相談は、EzONEでも承っております。ぜひお気軽にご相談ください!
(参考:神奈川県の制作会社さま)BtoBのWebサイト制作ならニュートラルワークス